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相続税は100億超え?!ジャニー喜多川氏の相続を勝手にシミュレーション

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タッキー、メリー、ジュリー?相続人は誰なのか

ジャニーズ事務所の後継者は、法的に考えると誰になるのでしょうか。

ジャニー喜多川氏の遺産は200億〜300億ともいわれていますが、法的にそれらの遺産を相続できるのは、原則として民法に規定されている「法定相続人」です。

法定相続人には、配偶者が相続人となる「配偶者相続人」と、血縁関係が近いものから順番に相続権を持つ「血族相続人」がいます。ジャニー喜多川氏は未婚とのことなので、相続の問題は血族相続人に絞られます。

ジャニー喜多川氏の血族相続人は誰?

血族相続人については、次の順位で相続人となる人が決まります。

第一順位:子
第二順位:直系尊属(親、祖父母)
第三順位:兄弟姉妹

ジャニー喜多川氏のご家族について確定したことはわかりませんが、株式会社ジャニーズ事務所の役員を調べたところ、次のような親族がいることがわかりました。

藤島メリー康子氏

亡くなられたジャニー喜多川氏の姉にあたる藤島メリー康子氏は、現在、ジャニーズ事務所の副社長に就任されている方です。

藤島ジュリー景子氏

次期社長候補としてメディアにも取り上げられたことのある藤島ジュリー景子氏。現在はジャニーズ事務所の副社長という役職についていますが、ジュリー景子氏は、メリー康子氏の子、つまり、ジャニー喜多川氏から見ると姪っ子という関係になります。

さて、話を整理してみましょう!

ジャニー喜多川氏は独身で子供はいないそうなので、第一順位の子はいないため、相続権は親、祖父母に移行します。

ただ、ジャニー喜多川氏が89歳で亡くなられたことを考えると、ご両親や祖父母がご健在の可能性は低いでしょう。

となると、相続権は第三順位である兄弟姉妹に移行し、藤島メリー康子氏が法定相続人となります。

仮に、ジャニー喜多川氏よりも先にメリー康子氏がお亡くなりになった場合は、ジュリー景子氏が代襲相続してジャニー喜多川氏の相続人になります。しかし、メリー康子氏がご健在なので、法的には相続人はメリー康子氏です。

ただ、情報によるとジャニー喜多川氏には兄弟が4人いるそうなので、ご健在であればそれらの兄弟が相続人になりますし、お亡くなりになっていても甥姪がいれば、代襲相続によって甥姪が相続人となります。

 

タッキーは相続して社長になれないのか?

さて、法定相続人についてみてきましたが、ここまで、タッキーこと滝沢秀明氏の名前は一切出てきていません。

法的にはタッキーは相続人ではないので、原則的にはジャニー喜多川氏の遺産を相続することはできませんが、仮に次のような事実があれば、タッキーが後継者となれる可能性が出てきます。

仮説1:タッキーが養子縁組している

タッキーを可愛がっていたジャニー喜多川氏が、タッキーと養子縁組をしていたとすると、タッキーはジャニー喜多川氏の実の子として、遺産をすべて相続することが可能です。

ちなみに、万が一、タッキーが養子縁組したとしても、「普通養子」の場合はタッキーの実の両親との関係はそのまま残ります。つまり、タッキーは実の両親と養親のジャニー喜多川氏、両方の相続人になれるということです。

仮説2:ジャニー喜多川氏が遺言書を書いている

遺産をタッキーに取得させる旨を記載した遺言書が残されていれば、タッキーも遺産を取得することが可能です。

メリー康子氏には遺留分がない

ジャニー喜多川氏の兄弟姉妹には、「遺留分」と呼ばれる、民法で保護されている最低限の相続分はありません。

そのため、もしも、ジャニー喜多川氏がタッキーと養子縁組していたり、遺言書ですべての遺産をタッキーに渡す旨を記載していたりした場合は、すべての遺産をタッキーが取得することもあり得るということです。

 

ジャニー喜多川氏の相続税はどうなる?

興味本位で気になるのが、ジャニー喜多川氏の相続によって課税される「相続税」の金額です。

正確な遺産総額がわからないのでなんとも言えませんが、仮に課税遺産総額を200億とした場合、相続税はいくら課税されるのでしょうか。

相続税の税率は、課税遺産総額が高額になればなるほど高い税率となるシステムであるため、6億円を超えると最高税率の55%が課税されます。

控除額を無視して概算計算した場合、以下の相続税が発生します。

200億円×55%=110億円

さらに、今回相続人となるのが、兄弟姉妹のメリー喜多川氏だとすると、相続税の2割加算の対象となるため、以下のとおりとなります。

110億円×120%=132億円

大雑把に計算しても、相続税は軽く100億を超えちゃうんです!さすがジャニーズ事務所、相続税のスケールも桁違いですね。

 

ジャニーズ事務所に勝手に相続アドバイス

さて、ここからは、上記の分析を踏まえて、お節介ながら勝手にジャニーズ事務所様に2つのアドバイスをしたいと思います。

お節介アドバイス1:後継者はメリー氏ではなくジュリー氏かタッキーに

法定相続人は姉のメリー氏ですが、すでに90歳を超えていることを考えると、二次相続のことも考えると、次の世代であるジュリー氏か、さらに次の世代であるタッキーにジャニーズ事務所の株を譲渡したほうが、何度も多額の相続税を課税されずに済みます。

お節介アドバイス2:納税資金を残しておこう

100億近い相続税を納税することは、相続人にとって大きな負担となります。遺産200億のほとんどが不動産だと、納税資金を工面するのがとても大変ですから、今更ですが、ある程度は預金資産などで、納税資金枠を確保しておくとよいでしょう。

 

まとめ

今回はジャニー喜多川氏の相続を、法的な視点からいろいろと勝手に分析してみました。ジャニーズという巨大帝国でも、相続においては一般家庭と同じ法律が適用されます。法定相続人がメリー氏だということを知った上で、今後のジャニーズ事務所の後継者争いを見ていくと面白いでしょう。