相続放棄 2017.10.04

相続放棄にかかる費用は? 自分で行うケースや法律家に頼むケースを紹介

相続をしようと思っても、資産よりも負債のほうが多いケースがあります。その場合は、あまりに負債が多すぎると、相続を放棄する形になります。
さて、そこで、相続は法的な手続きのため、さまざまな諸手続きが必要となります。公的なものなので印紙などのお金もかかります。あまりに面倒な場合は、弁護士や司法書士などの法律の専門家に、頼むことも可能です。では実際の費用感を見ていきましょう。

記事ライター:nexy編集部

相続放棄を自分で行う場合は、役所の書類に諸費用がかかる

相続の放棄を自分自身の手で行う場合、結論からいうと費用は相続人ひとり約3,000円がかかります。そのすべてが、役所にかかるお金です。いろいろ取り寄せなくてはならないので、細かいお金が積み重なって、ひとり3,000円という費用になるのです。

ですが、相続放棄は自分でできますので、法律の専門家に頼むよりは良いでしょう。

では、何にそんなにお金がかかるのか、見ていきましょう。

・印紙代 800円

・被相続人における戸籍謄本 450円

・被相続人の除籍謄本 750円

・被相続人の住民票 300円

・申立人の戸籍謄本 450円

・郵便切手 500円

・その他、役所への交通費等

などがかかります。

これを使って、裁判所に申し立てを行います。

・相続放棄の手続きを自分で行うのが困難なケース

相続は、お金がからむことなので、身内間の感情が浮き彫りになり、さまざまな確執を呼び込むケースがあります。そうしたとき、万が一親族内でトラブルが発生した場合などは、法律の専門家に依頼すると良いでしょう。

仮に、トラブルだけでなく、想定していたよりも多くの負債が発覚するケースがありますので、法律の専門家に任せるのがベストだという考え方もあります。信用できる先生を選んで、財産の件について相談しましょう。

争いが発生しているケースも同様です。法律関係者に相談して、適切に処理してもらうのが一番です。借金があまりに多い場合は、自分で抱えきれず、被相続人が受けていた取り立てが、一挙に一括返済を求められるケースもあります。カードローンなどを借りていた場合なども、相続人が引き続き借金の返済を求められます。

存命中に債務整理などができれば良いのですが、そうしたことに抵抗のある高齢者は多いため、できないまま、もしくは抱えている借金の額を明かさないままなくなってしまうケースがあります。つまりは家族間のコミュニケーション不足が原因なのですが、実際にそういったケースは数多くありますので、間に法律関係者に入ってもらって、事務的に処理してもらうのが一番です。

では、専門家に依頼した場合の費用感を見ていきましょう。

 

司法書士に相続放棄を依頼したときの費用感

相談料が1時間5000円程度

申請書代行料 5000円程度

代行手数料 30,000円程度

合計40,000円前後となります。あくまでこれは目安です。詳細は各司法書士に問い合わせてみてください。

 

弁護士に相続放棄を依頼したときの費用感

相談料 1時間1万円程度

申請書代行料 1万円程度

代行手数料 10万円程度

合計12万円前後となります。

 

弁護士に依頼するか、司法書士に依頼するかの分かれ目

では、司法書士に依頼すべきか、弁護士に依頼すべきかの判断はどこでつければ良いのでしょうか。たとえば、家族間にトラブルがあって、相続の問題がこじれているケース。その場合は、弁護士に依頼した方がいいでしょう。さまざまな法的問題を一緒に解決してくれます。トラブルがある場合は、弁護士に任せましょう。司法書士は、あくまで法的な手続きを代行してくれるだけの存在ですので、トラブルは受け付けてくれません。その代わり、司法書士は比較的気軽に頼むことができます。それは、相続放棄の費用面から見ても明らかですよね。

 

弁護士と司法書士の相続放棄の手続の違い

費用面やどちらに依頼すべきかがわかったところで、手続きの違いについても見ておきましょう。

たとえば、弁護士は、本人に代わっての代理人としての申し立てとなります。そのため、裁判所からの連絡は弁護士にやってきます。仮に、借金があり、債務者から連絡が来た場合も、弁護士が間に入ってくれます。相続放棄が認められない場合でも、不服申立てが2週間以内にできます。

反対に司法書士は、書類の代行となりますので、裁判所からの申し立てによる通知は本人に到着します。自分である程度やらなければならないことも発生しますので、注意しましょう。

関連記事

相続放棄

相続放棄をしても保険金は受け取れるのか

相続放棄とはなにか 相続放棄というと財産を一切相続しないことだと思っている人がいるのですが、実は少しニュアンスが違います。正確にいうと相続放棄とは、遡って相続人ではなかったことにするための手続きのこと ...

2020/06/18

相続放棄

相続放棄をすれば固定資産税を回避できるのか

固定資産税とは? 固定資産税とは土地などの固定資産に課税される税金で、毎年1月1日時点の所有者に対して課税される税金です。自治体にもよりますが、6月頃に納税通知書が届き一括か4分割にて納税をすることに ...

2020/05/25

相続放棄

相続放棄で注意!管轄間違えるとヤバい件

相続放棄とはなにか 相続放棄とは相続財産が債務超過など、財産を一切相続したくない場合に家庭裁判所で行う法的な手続きです。相続放棄をすると単に財産が相続できなくなるということではなく、当初から相続人では ...

2020/03/30

相続放棄

遺産放棄とは何か?

いつまで遺産放棄を決めるのか? まず大事な話になりますが、人が亡くなった時点で、その人が持っていた財産全ては、法定相続人全員の「共有財産」になります。「共有財産」ですから、誰かが勝手に使ったり、あるい ...

2017/10/03

相続放棄

遺産相続を放棄するとは何か?

遺産相続の意味は? 「遺産相続」という言葉を何気なく使っていますが、なぜ「遺産」を相続する必要があるのでしょうか?まず、この点から考えてみましょう。 日本の民法では、自分のものは自由に処分できるという ...

2017/10/03

相続放棄

遺産を放棄するための手続きはどのようなもの?自分でもできる?

遺産を放棄したいと考えたとき 家族が亡くなり、自分に遺産が残されたとします。ですが、負債が資産を上回っていて、その遺産を受け継ぎたくないと思うとき。 また亡くなった親族となんらかの人間関係上のこじれが ...

2017/10/03

Copyright© 相続メディア nexy , 2020 AllRights Reserved.