土地・不動産 2017.12.01

土地を相続する際の手続きは?相続登記の方法を一挙公開!

親や祖父母など、財産を持っている人が亡くなって、相続が発生したとします。そこで財産のなかに土地があるとしましょう。その際の土地の相続手続きには、具体的にどのようなものでしょうか。今回は、土地の相続手続きの方法について詳しく見ていきます。

記事ライター:nexy編集部

個人で土地の相続手続きを行う場合

個人で土地の相続手続きを行ってみる場合には、亡くなった被相続人の住んでいる場所を管轄する法務局にいって、登記のことを相談しなければなりません。

そこからさらに、亡くなった方が生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本を全部集める必要があります。そして、被相続人、すなわち自分の戸籍謄本も、取ってくる必要があるでしょう。これらは、役所の戸籍課に相談します。

書類が揃ったら、遺産分割協議書と呼ばれるものを作成するために、相続人全員で話し合いを行います。だれがこの土地を受け継ぐのか、ほかの預貯金や株式などはどうするのかなど、しっかりと方針を決めます。

相続の分配が決まったら、遺産分割協議書を書きます。全員で署名して、捺印も必要です。捺印は実印を押印しなければ有効でないので注意が必要になります。さらに、固定資産評価証明書を取りに行き、登記申請書を作り、法務局に行って登記を申請します。

法務局で書類の訂正等がなければ、そのまま受理されますので登記します。この土地を相続するための手続きを、専門用語で「相続登記」と呼びます。

相続登記を完了するためには、上記のように色々な手続きを行う必要がありますが、かなり大変です。

 

専門家に土地の相続手続きを依頼する場合

上記の手続きを見て、多くの方が大変だと思ったのではないでしょうか。確かに、相続登記はかなり手間がかかる作業です。何度も公的機関に足を運ばなければならず、一度のこととはいえ、法務局もかなり細かい対応をしてくるので、それに合わせた書類を作らなければなりません。

そのため、手間を省くためには専門家にお願いすることになります。その依頼先となるのが、司法書士や弁護士です。特に司法書士は、初回の相談などを無料で行ってくれるケースがあるのでおすすめです。弁護士に比べて手数料も安くなっており、トータルコストは安く抑えられるケースがほとんどです。

 

相続人の間で土地の相続手続きを揉めている場合は、弁護士にお願いすべき

土地の相続手続きをするにあたって、相続人の間で揉めている場合があります。やはり相続はお金の問題がむき出しになりますので、たとえそれまで仲が良かった家族間でも、トラブルに発展しがちです。

この時、話し合いで解決できない場合には、弁護士に入ってもらうことになります。弁護士は法的知識を元に適切な配分を行ってくれますし、お金の相談にも有料になりますが乗ってくれます。

土地や現金の相続額が大きいときやトラブルになりそうなときは、非常に頼りになりますので、弁護士に依頼しましょう。

一方で、コストパフォーマンスはそれほど高くなく、相続した財産に比例して費用がかかります。また、最初に着手金をある程度まとめてお支払する必要もあるでしょう。

今回は、土地相続の手続きについて見てきました。

自分でやるのもいいですが、問題が起こりそうならプロに任せても良いでしょう。相続が起こったら、迅速に行動する必要があるので注意が必要です。相続税の納付期限もありますので、スピーディな対応が求められます。

土地の相続の手続きについて正しい知識を持っておき、いざというときに困らないように日頃から準備しておくことが大切です。この記事を機会に、ぜひとも意識を高めてみてください。

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