遺産相続・遺産分割 2017.10.04

借地権相続を行った場合の手続き等は!?

借地権とは、土地を借りてその上に建物を建てて住み続ける権利を言います。借地権相続とは、たとえば、親名義で借りた土地の上に親名義の建物が建っており、そこに住んでいるのに親がなくなり、借地権を相続した状況をいいます。普通、土地と建物を購入しますので、あまり関係なように思えますが、土地だけ借りてその上の建物だけ自分のものである、ということはよくあるケースです。その借地権相続を行った際の注意点等を見ていきましょう。

記事ライター:nexy編集部

借地権相続に、地主の承諾は必要!?

親がなくなり、残された家が借地の上に建っていた場合、地主はなんらかの干渉をしてくるのでしょうか。実はそんなことはありません。自由に借地権を受け取って良いのです。相続になります。権利を相続するだけなので、地主の許可は必要ありません。賃貸契約書があると思うのですが、それもとくに書き換えたりしなくても良いのです。ただし、念のため、地主には親が亡くなったことおよび借地権相続をしたことは伝えておいたほうがいいでしょう。相続登記は、建物に対して必要です。残されたものは、建物と借地権とその他、という風になります。仮に、同居していなかったとしても、その家に住んでなかった子どもたちでも、借地権相続は可能です。

地主が仮に、借地権者が亡くなったことで土地を返してほしいといってきても、応じなくても良いのです。名義書換やそれにまつわる手数料まで支払う必要もなく、何もする必要はありません。ただし、賃料は発生することだと思いますので、誰が支払いの契約者となるのか、内容証明を使って地主さんに伝えておくと良いと思われます。

それにくわえて、建物そのものは自分たちのものですので、名義書換の相続登記が必要となります。

定期借地権だった場合ですが、定期借地権は50年以上の契約をベースとした借地権契約です。そのため、存続期間というものがあり、定められた年数を経過すると、その後は土地を地主に返す必要があります。さらには、建物はすべて解体して壊して更地にして戻さなければなりません。

 

地主が亡くなっているケースもある

長い年月を経て契約するものですので、借地権相続をしたころには、地主がなくなっていた、ということがありえます。そんなときは、地主の相続人が貸主になります。その地位そのものを継承していますので、借地権相続した場合でも、貸借契約そのものは引き続き有効として残っていますので安心してください。地主が亡くなっても、その貸主の権利が相続人に引き継がれますので、引き続き、賃料を払っていく必要があります。

なお、借地権は売却も出来ることをご存知でしたか。借地権相続した場合に、自分が底にすみたくないと思えば、借地権相続のタイミングで売却を検討する方も少なくないはずです。ですが、勝手に売却することはできなくなっています。これは、地主の許可がいるのです。売却および譲渡などは、地主の許可が必要です。また、建物の増改築にも地主の許可がいることを覚えておきましょう。勝手に売却したり、増改築を行ったりすると、契約の違反になってしまいます。その場合は、立ち退きを求められるリスクがありますので、借地権相続の際には、何ができて何ができないのかをはっきりと自覚しておかなければなりません。

 

借地権にまつわるリスク

実は、借地権はかなり有利な権利です。建物がある限りは、そこにすみ続けて良いですし、不当に退去をもとめられることもありません。それは借地権を持っている側の権利ですので安心してください。ですが、例えば火事で建物が焼失したり、災害などで消失したりした場合には、借地権が消滅するリスクがあります。それを防ぐためには、建物が消えてから2年以内に新築しなければならないことを覚えておきましょう。

また、借地権相続の際には更新料等を支払う必要はありませんが、契約更新の際には更新料を支払っておいたほうが良いでしょう。ですが、これは法的に認められたものではありません。更新料はかならずしも払わなくとも良いのです。ですが、今後も住み続けることを考えた場合には、地主が求めるのであれば、更新料を支払っておいたほうが何かと住みやすいかもしれません。そうしたことからも、借地は何かとお金がかかることを覚えておきましょう。また、値上げや値下げなどの賃料の改定も、双方が納得すれば可能です。

関連記事

遺産相続・遺産分割

遺産分割で寄与分が認められるのはどんなケース?

遺産分割で考慮すべき寄与分とは? 遺産分割については話し合いで決める 相続の際に相続人が複数いれば、相続人の間で遺産を分ける「遺産分割」が必要になります。遺産分割については、相続人全員で話し合って決め ...

2018/06/14

遺産相続・遺産分割

遺産分割とは?相続人が複数いる場合に必要な手続きについて

遺産分割とは共有になっている相続財産を分割すること 相続財産は相続開始と同時に相続人の共有になる 相続では、被相続人が亡くなると同時に、被相続人の所有していた財産が相続人に移転します。相続人が一人だけ ...

2018/06/13

遺産相続・遺産分割

相続財産の分割方法が決まらない場合にはどうする?

遺言のない相続では遺産分割が必要 遺産分割で共有している相続財産を分ける 相続では、亡くなった人が遺言を残していなければ、法定相続人が相続財産を引き継ぐことになります。法定相続人が複数いる場合には、全 ...

2018/06/12

遺産相続・遺産分割

相続とは何か

相続とは? 相続とは、亡くなった人の財産を相続人が引き継ぎ、財産を次世代へ受け継いでいくことです。現金や預貯金、土地や建物などの不動産といったプラスの財産は勿論ですが、借金やローンなどのマイナスの財産 ...

2017/10/02

遺産相続・遺産分割

生命保険は相続対策になる?

生命保険で相続対策となる仕組み 生命保険がなぜ相続対策になるのかということですが、まず生命保険の支払いを相続財産、つまり被相続人が支払うことにより相続財産を減らすことができます。 相続財産が減るという ...

2017/10/02

遺産相続・遺産分割

遺産分割に大きく影響する寄与分とは?

被相続人に貢献した人は、「寄与分」という取り分がある?! 遺産分割協議による話し合いにおいては、様々な主張が繰り広げられますが、もめているケースで多いのが、被相続人に対する貢献度にみあった財産を相続さ ...

2017/10/02

Copyright© 相続メディア nexy , 2018 AllRights Reserved.