土地・不動産 2019.02.12

不動産を相続するなら取っておくと便利な資格とは?

遺産相続においては、故人の所有していた不動産を相続することがよくありますが、相続人の中には、不動産に関する知識があまりなく、不動産相続を不安に感じる人もいるようです。
特に、相続不動産が賃貸物件の場合は、賃貸経営に関する知識が相続人にも求められるので、できれば関連する資格を事前に取得しておくと役立つかもしれません。そこで今回は、不動産を相続する前に取っておくとよい資格についてご紹介したいと思います。

記事ライター:棚田行政書士

不動産相続に役立つ資格1:宅地建物取引士

不動産を相続すると、不動産を貸したり、売ったりする可能性が出てきます。そこで、おすすめなのが宅地建物取引士という資格です。

宅地建物取引士という資格は、法律の登竜門とも言われており、不動産だけに限らず、民法の基本的な知識も学べるため、人気の資格になります。

相続不動産を将来的に賃貸に出したり、売却したりする場合については必ず不動産会社の宅地建物取引士の説明を聞くことになりますので、自分自身も資格を保有していれば、相手の言っていることが本当に正しいのか、それとも騙そうとしているのかがすぐにわかるでしょう。

相続不動産については、相続税の納税資金に充てたり、換価分割といって売買代金を分割したりすることがあり、比較的売却するケースが多いです。そのため、宅地建物取引士の資格をとっておけば、より安心でしょう。

 

不動産相続に役立つ資格2:マンション管理士

不動産相続では、マンションを相続することも少なくありません。最近では、都心部の投資用のワンルームマンションを相続によって取得するケースもよくあります。

そんな時に役立つ資格が「マンション管理士」です。

マンション管理士というと、マンションの管理人の資格のように聞こえますが、実は、難易度は宅地建物取引士の資格よりも高く、合格率も低いという特徴があります。

マンション管理士とは、区分所有のマンションを管理していくために必要な法律知識や実務知識などについて学ぶことができる資格で、マンションの管理組合に助言をする立場の資格者です。

マンション管理士の資格を取得していれば、両親からマンションを相続したあとに管理組合の役員になったとしても、適切に対応することができるでしょう。

区分所有マンションについては、維持管理の仕方次第で資産価値が大きく変わってくるため、両親が区分マンションを所有している場合は、マンション管理士の資格を取得しておくことをおすすめします。

 

不動産相続に役立つ資格3.:相続アドバイザー

相続アドバイザーについては、民間の資格でいくつか似たような資格がありますが、どれも相続に関する基本的な知識が身に付くため、とてもおすすめです。

不動産相続においては、遺産分割で揉めることも多いので、相続が発生した際の相続人の範囲や、法定相続分など相続関する基本的な知識を身につけておくことは、とても重要になります。

相続アドバイザーの資格を取得できれば、他人に対してもアドバイスできるレベルの相続知識が身に付きますので、いつ不動産相続が発生しても安心です。

相続人の一人が相続アドバイザーの資格を保有していれば、無茶な相続分を要求してくる相続人も減ることでしょう。

 

不動産相続に役立つ資格4:賃貸不動産経営管理士

アパートやマンションなどの賃貸不動産を相続する可能性がある場合については、賃貸経営に関する知識についても、あらかじめ身につけておく必要があります。

賃貸不動産経営管理士とは、不動産の賃貸管理をする会社で必要となる資格で、現状のところは宅地建物取引士の資格のように、宅地建物取引業者の必置資格までにはなっていませんが、今後なる可能性が高いと言われている、不動産業界で注目されている資格です。

宅地建物取引士よりも、賃貸経営に関する知識が問われる資格で、難易度については現状では宅地建物取引士よりも低いため、比較的不動産の初心者でも取りやすい資格であるといえるでしょう。

 

不動産相続に役立つ資格5:ファイナンシャルプランニング技能士

いわゆるファイナンシャルプランナーの資格です。不動産という大きな資産を相続した場合については、今後の資産運用や資産管理についても真剣に考えていく必要があります。

ファイナンシャルプランナーの資格は、今後のライフプランにあった資産運用を設計して提案する資格なので、自分にとっても、とても役立つ資格です。

ファイナンシャルプランニング技能士は検定試験で、1級、2級、3級と難易度も選べるため、初心者にとってもハードルが低い点が魅力といえます。

 

不動産相続に役立つ資格6:簿記検定

不動産を相続すると、必ずやらなければならないのが毎年の確定申告です。会社員の方であれば、会社が源泉徴収をして年末調整で申告ができるため、自分自身で確定申告をした経験がない方が多いでしょう。

はじめて確定申告をする際には、さまざまな帳簿を見ながら申告書を作成しなければならないため、とても苦戦します。

簿記については、帳簿関係が苦手な人にとっては厄介な資格ではありますが、一度勉強しておけば賃貸経営における帳簿類の作成についても容易になるでしょう。

 

まとめ

賃貸不動産をはじめとする不動産を相続によって取得する可能性がある場合は、事前にこれらの資格について勉強をしておくと、相続発生後に必ず役立つはずです。

どの資格も、資格スクールなどに通わず、市販の参考書で合格できるレベルですので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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