遺言 2017.12.03

遺言書に関する相談は、どこに行けばいい?

遺言書を作ろうと思った時に、本を買ってきて勉強したとしましょう。その中には、集める大量の書類のことや、自分には関係あるのかどうかわからない財産のルールなどがいろいろと載っていてややこしく、「自分だけでは遺言書は作れそうにない……」と思うかもしれません。専門家に頼ろうと思った時、あなたはどこに遺言書の相談をすればいいのでしょうか?

この記事では、そんなあなたに対してのアドバイスをいたします。

記事ライター:朝陽行政書士事務所

遺言書を相談するときの専門家

遺言書の相談ができる専門家にはいくつものタイプがあります。以下の表を参考にしてみてください。

一般に行政書士は、司法書士や弁護士より安いと言われていますが、必ずそうだというわけではありません。事務所によってサポート内容や、手数料が違いますので注意が必要です。

ベテランで手馴れているから高い、あまり詳しくないから安いということでもありません。
当たり外れがありますので、遺言書の相談を頼んだことのある方の評判を聞いてみるとか、信頼できる方から紹介してもらうのもいいでしょう。

事務所形態にもいろいろあります。組織化された機関もあれば、法人経営して数人の先生でやっている事務所や、個人経営の事務所に分かれます。

それぞれの特徴を見てみましょう。

事務所形態による特徴

組織化した機関に遺言書の作成を相談

全国相続○○協会といった組織化した機関は、全国に張り巡らせた組織網で、様々な士業の先生が、様々なパターンの相続問題に対応できるように連絡を取り合って勉強会を行ったりしています。このような組織は、地方のショッピングセンターや公民館で、セミナーや講演会、エンディングノート紹介などをやっています。

しかし、機関によっては名前ばかり立派で、実際には個人経営の先生が一人なのにそれらしい名前を付けているということもあり得ますので、遺言書の相談をする前に、ホームページなどで評判を良く調べてみましょう。

法人経営事務所に遺言書の作成を相談

株式会社・合同会社・合名会社・合資会社などです。このような法人組織では、お互いに得意分野を持つ士業の先生が集まって業務を行っていることが多いと言えます。そのため、こういった所は一般に信用のおけるところが多いようです。

しかし、何かしらの理由で法人化した、ひとり親方の事務所もあります、その場合は上記の内容に合致しませんのでご注意ください。

個人経営の士業に遺言書の作成を相談

昔から地元に根づいて経営しているところであれば、顧問のように何かと遺言書以外も相談に乗っていただける良い関係が築けるかもしれません。

しかし、家族で商売しているところが多く、先生一人なので、相談者と性格が合わないと、他の担当と代わっていただくわけにはいきません。そこで、試しに市の無料法律相談会などに行ってみてはいかがでしょうか。市の広報を見れば、頻繁にやっているはずです。

そこで知り合った先生が気に入ったらそのまま依頼してもいいと思います。遺言書の無料相談会などは、ある程度実力のある先生が選ばれる傾向にあるので、腕は確かである可能性が高いです。

注意が必要なのが、親の跡を継いだとかではなく、開業したての事務所でしょう。まだ始めたばかりで何もわからない方が手探りで進めていることが多く、何かしら不利益を被る可能性がないとは言えません。ただ、そのような所は依頼人が上から目線でも対応できますので、命令されるのが嫌いな方には気分的には楽かもしれません。

遺言書の相談と料金形態

料金に関しては、大きな組織では比較的簡単な案件からちょっと難しい案件まで、パターン別にしてパック料金にしているところもあり、料金が初めからわかりやすくなっているケースが多く見受けられます。

個人事業主のところでは、あくまでその案件の難易度で値段が変わってきますので、始めに料金の相談をしても、では何万円ですとは、なかなか教えていただけません。但し、組織の縛りがない分、依頼者の泣き落としが効くのもこのタイプの特徴かもしれません。

 

まとめ


以上、各団体および個人に遺言書を相談するときの特徴を記載してみました。

士業には決まった金額表はなく、先生の性格によって、対応も金額も大きく変わってきます。自身で動くから遺言書作成を安く仕上げたい場合や、自分では動きたくないから高くてもお任せですべてやっていただきたい場合など、始めにご自身の希望を伝えておくことが大事かと思います。

結果、最初の相談でこの先生ではいやだと思われたなら、伝えにくいとは思いますがお断りして、相談しやすい先生に変えてみてもいいでしょう。そのためにも、最初の相談では、遺言書を作りますとは断言せず、今考えているという感じで相談してみると断りやすいかもしれません。

この記事をご参考にしていただき、あなたに合った相談先がみつかれば幸いです。

関連記事

遺言

遺言執行者に資格は必要なのか、なれる人と権限を徹底解説

遺言執行者ってなに? 「遺言執行者がなにかわからない」「聞いたことがない」という方も多いのではないでしょうか。 遺言執行者とは、本人の死後に遺言書の内容に従って遺産分割の手続きをする人のことをいいます ...

2020/05/13

遺言

法改正でめちゃくちゃ使える自筆証書遺言のメリット

自筆証書遺言とは そもそも自筆証書遺言とは、自分自身の直筆で書く遺言書のことで、法律で決められている遺言書の中で最も簡単に作成できる遺言書です。 遺言書には自筆証書遺言以外にも公正証書遺言と秘密書遺言 ...

2020/05/11

遺言

遺言書はいくつある?遺言書の3つの種類を徹底解説

そもそも遺言書とは 遺産相続が開始すると、まず大きく2つの分かれ道にぶつかることになります。 ズバリ、遺言書がある相続とない相続という種類の分かれ道です。 亡くなられた方が遺言書を残していた場合につい ...

2020/04/15

遺言

遺言書の効力は!?遺言書ってどのぐらい遺産相続に影響を与えるの?

まず、相続人の廃除等が可能となる たとえば、相続人が被相続人に対して暴言を何度もはいたり、虐待を行ったり、著しい非行を行うなどした場合、その相続人を自分の資産の相続から廃除することができます。 相続の ...

2017/10/03

遺言

遺言書において、公正証書とは何か?公正証書遺言とは

公証人役場に行く前に必要なもの まずは公正証書を書いてもらう前に、遺言の主、つまり自分の本人確認のため、実印と身分証明書を持って役場に行きます。そして、2人以上の証人を連れて、公証役場に出向きます。 ...

2017/10/03

遺言

遺言の効力は絶対なのか?法定相続や遺留分との関係を解説!

遺言と法定相続の関係 遺言とは、被相続人の最終的な意思表示です。すなわち、死後の財産を自らの意思で相続・処分させるためには、生きているうちに遺言書を用意しておく必要があります。 一方、法定相続とは民法 ...

2017/10/02

Copyright© 相続メディア nexy , 2020 AllRights Reserved.